ハニー♡トースト
「会うのは三年ぶりくらいかしら?といってもまともに話したこともありませんでしたけど」
「舞さんが綺麗すぎて声がかけられなかったんでしょう。一段とお綺麗になられて」
「本当、口が上手いですね、相変わらず」
ドレスの裾をぎゅっと握る。
惨めだ。だって、叶わない。勝てるわけない。
「そちらの二人は使用人?」
「ええ」
声に、ハッとして顔を上げる。
綺麗で大きな瞳に見つめられる。
「若くて綺麗な子ね」
スッと目が細まる。
よく思われてない、よね…当たり前だ。