繋がる〜月の石の奇跡〜
大学のキャンパスまでは、歩いて15分程で、行きは下り坂の続く道のりで、途中に抜け道の階段がある。
そこは背の高い木々に囲まれ、おとぎ話に出てくるような道でえみのお気に入りの通り道だった。
家を出て、大学を目指して歩き始め、途中であずさにメールを打つ。
「今日は行くね。」
すると、あずさから直ぐに返事が来る。
「!!!!!待ってる!」
あずさからのメールに自然と笑顔になった自分に気づいたけど、頬の筋肉がガチガチに固まっている気がして、上手く笑えているかは謎だった。
お気に入りの階段を駆け下りて、少し早く歩き始める。
目の前には真っ青な空が広がっていて、近くの空き地だったところには、新しい家を建て始めていた。
いつも吠えてくる犬は留守のようだった。
そして家から出て、5分程経った頃だった。
後ろから、人の足音が聞こえてくる。
音楽でも聴こうかとカバンの中からケータイを探し始めると、その瞬間に男の人がえみの横をすっと通っていく。
その瞬間、どこか懐かしい香りがした。
その男の人は、速度を変えずにスタスタとまっすぐ歩いて行き、すぐに姿が見えなくなった。
そこは背の高い木々に囲まれ、おとぎ話に出てくるような道でえみのお気に入りの通り道だった。
家を出て、大学を目指して歩き始め、途中であずさにメールを打つ。
「今日は行くね。」
すると、あずさから直ぐに返事が来る。
「!!!!!待ってる!」
あずさからのメールに自然と笑顔になった自分に気づいたけど、頬の筋肉がガチガチに固まっている気がして、上手く笑えているかは謎だった。
お気に入りの階段を駆け下りて、少し早く歩き始める。
目の前には真っ青な空が広がっていて、近くの空き地だったところには、新しい家を建て始めていた。
いつも吠えてくる犬は留守のようだった。
そして家から出て、5分程経った頃だった。
後ろから、人の足音が聞こえてくる。
音楽でも聴こうかとカバンの中からケータイを探し始めると、その瞬間に男の人がえみの横をすっと通っていく。
その瞬間、どこか懐かしい香りがした。
その男の人は、速度を変えずにスタスタとまっすぐ歩いて行き、すぐに姿が見えなくなった。