こっち向いて笑って、先輩!


「っ、真壁くん!」


目の前に現れた人物に驚いてしまう。
真壁くんが私に話しかけているっ!
一体なんのようだ!


あっ!もしかして、リレーのこと、俺に負担かけやがってなんて怒られるんじゃ!


「あっ、えっと、まだ飯食ってる、よね」


「へっ!ううん。大丈夫だけど、どうしたの?」


私がそう言っても、真壁くんはそわそわと如月先輩とみっちゃん、野村先輩をチラチラと見る。


「あぁ!どうぞ!私たちのことはお構いなく!」


みっちゃんがなにかを察したようにそういうと真壁くんは「ちょっといい?」と別の場所に移動するようなそぶりを見せた。


「あ、うん!」


急いで立ち上がって、私は真壁くんの後ろを歩く。


怖い。なんだろう。
私、ほかになんかやらかしたかな。
やらかしたとしたら絶対リレーだよな。


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