私と結婚してください。
その後、授業に遅刻した私たちは先生に怒られたけど、無事今日の授業も終えられた。
でも…私の頭の中は今日の夜のことで頭がいっぱいで
授業にはまったく集中できなかった。
「希依さん、元気がありませんね?」
「うん…今日の夜親から呼び出されてて…」
「それが、そんなに?」
「ちょっといろいろ事情があって…じゃあ…」
みんなと別れ、部屋へと戻る。
凰成に声もかける気力もなく、私はそのまま部屋に入ってベッドに倒れた。
代々18歳で結婚、か…
そんな伝統、私も受け継がなきゃいけないの?
受け継ぐにしても、もっとまともな相手はいないの?なんであんなやつなの?
こんなに嫌いなのに…
「おい希依、…って、おい
ぜんぜん支度してねぇじゃん」
「え?支度?…なんの?」
「は?だからお前の買い物行くって言ったろ」
「え?行ってくれるの?」
「約束の時間まで少しあるだろ?
今日は課題もねぇし、さっさと支度しろ。
支度終わったらでかけるぞ」
「あ、うん!」
買い物、行ってくれるんだ。
てっきり無しになったのかと思った…。
…よし、せっかく凰成とお出掛けだもん。
ちゃんと楽しまないと!
私はタンスから、凰成の隣に立っても恥ずかしくない、でもカジュアルな服をポンポンと出し、まだノックのできない主人のために部屋の鍵もかけてから着替えをした。
凰成に買ってもらった服はどれを着ても安っぽくならない。
そして背伸びしすぎない見た目になれる、不思議なものばかりなんだ。
髪の毛も整えて、バッグに荷物を入れ、久しぶりのハイヒールを履いて、今日の私の完成。
どれもこれもが凰成に選んでもらったものばかりだな、こうやってみると。
「凰成、支度で、きたー…」
勢いよく部屋を出ると、凰成は誰かと電話しているところだった。
「あぁ、そういうことだから」
そんなことを言いながら、私に手で合図したから、おとなしく少し待ってる。
でも、凰成が電話って珍しいな…
「頼んだわ。じゃ」
それだけいって、電話終了。
誰と話してたんだろ…まぁ、あの3人ではない、よね…?
すぐ会えるんだし…
「よし、行くか」
「うん!」