ヒヨと11人の王子サマ
「…んだよ。……あ?家。…緋代の。」
さり気なく呼び捨てですか!さらっと!さらっと言っちゃう辺りイケメンです。
「あ?…来んな。…来んな来んな来んな。…おい。…チッ」
ピンポーン
『…?宅配ですかね?はームグッ』
「…出なくていい。」
『ムガガムゴッ!?(出ないんですか!?)』
ピンポーンピンポンピンポンピンポンピンポン
『…ムゴッ…っ近所迷惑です!!!』
「…チッ。」
「…俺と双子が風呂入る前は2人しかいなかったのになんで増えてんの。…俺らが入ってる間に何があった。」
『…いっ…色々あったんだよ!お、怒らないで??!』
「ひ…緋代がタメだよ…!」
『恵、それは家族からですよ。』
「でも私たちには敬語…!」
『癖です華子。』
「…3LDK…。広…?いや、狭…?」
『…6人で住んでますから。』
「緋代ちゃん。陣が迷惑かけてごめんね?」
『…あ、はい。かなり迷惑かけられてます。』
「何ここ!アンティークじゃん!?めっちゃ可愛いんだけど!」
『ああ、確かにアンティークばっかですよね。』
「お姉ちゃんだんだん適当になってるよ〜」
「なんか手伝うことあるー?」
『あ、じゃあキュウリとトマトを切ってください。』
「ちゃっかり手伝わせてるけどいいの緋代。」