社長、僭越ながら申し上げます!
祝賀会はさすが業界の大手企業
秘書になる前から知っている企業の花が
ロビーにはズラリと並び
CMにも出ている俳優やモデルなども会場です見掛けられた
(服…確かに用意してもらえて良かった…)
どこの企業の役員につく秘書も皆ドレスアップしていて、スーツを着ているのは男性だけだ
(しかもフォーマル)
顔とスタイルは仕方ないが服装は場にマッチしているはず
メイクは昨日のドレスショップのメイクアップアーティストがドレス小物と一緒に社長室にやってきて
来る前にサロンに寄って完璧に仕上げてくれた
(お面を被ったようなもんよね…うん)
迎えに来てくれた社長がサロンで……
「支度できた?乃菊……」
サロンの扉からブルーシルバーの細身のスーツを着た社長が飛び込んできた
「いかがですか?壱田さま」
恐る恐る振り向いた私に……社長が目を見開いた
「イイ、すごく可愛いよ乃菊…さすがだね」
「気に入って頂けて光栄です
眞山さま、肌がとても綺麗だから飾りがいがあります、またぜひご利用くださいませ」
「あぁ、また任せると思うよ」
社長はメイクアップアーティストのスタッフさんに頭を下げて私を連れ出した
壇上での挨拶が始まり
私は部屋の外に一度出て
沢山の名刺をファイルに整理していき
特徴などの付箋を付けてスキャンしていく
凄い数…
大体20枚ほどなら瞬時に私も覚えられるが
この短時間で100枚近くの名刺はさすがに無理だ
ファイルをし終わったので鞄に仕舞い
会場に戻ろうとしたところで
「あ……」
慣れない10センチの高いヒールに躓きそうになる
「大丈夫か?」
すると、黒のフォーマルスーツを着た背の高い男性が私に手を差し伸べた
「はい……大丈夫です、有り難うございます」
「そんなヒラヒラした格好じゃ仕事出来ねーだろうに」
優しい手とは裏腹にぞんざいな口調
切れ長の目に高い鼻、薄い唇、湊さんとは違うタイプだが、やはり王子様のような男性だ
(この方は確か……)
「す、すみません…」
「謝る必要ねーよ、どうせ無能な似非ボンボンの湊の無能なお飾り秘書だろ?」
(クールな王子様と有名なイチダのグループ会社
サクマの副社長、湊さんの従兄弟の佐久間 儀一 (サクマギイチ)さん)
「お言葉ですが佐久間さま…私はご指摘の通り無能ですが
湊社長は優秀でらっしゃいます、ご訂正ください」
私は頭を下げた
「チッ…可愛いげのない秘書だな…」
「秘書にはかわいさは必要ありませんから」
必要なのは社長がいかに仕事をしやすいかを
常に考える気持ちだ
秘書になる前から知っている企業の花が
ロビーにはズラリと並び
CMにも出ている俳優やモデルなども会場です見掛けられた
(服…確かに用意してもらえて良かった…)
どこの企業の役員につく秘書も皆ドレスアップしていて、スーツを着ているのは男性だけだ
(しかもフォーマル)
顔とスタイルは仕方ないが服装は場にマッチしているはず
メイクは昨日のドレスショップのメイクアップアーティストがドレス小物と一緒に社長室にやってきて
来る前にサロンに寄って完璧に仕上げてくれた
(お面を被ったようなもんよね…うん)
迎えに来てくれた社長がサロンで……
「支度できた?乃菊……」
サロンの扉からブルーシルバーの細身のスーツを着た社長が飛び込んできた
「いかがですか?壱田さま」
恐る恐る振り向いた私に……社長が目を見開いた
「イイ、すごく可愛いよ乃菊…さすがだね」
「気に入って頂けて光栄です
眞山さま、肌がとても綺麗だから飾りがいがあります、またぜひご利用くださいませ」
「あぁ、また任せると思うよ」
社長はメイクアップアーティストのスタッフさんに頭を下げて私を連れ出した
壇上での挨拶が始まり
私は部屋の外に一度出て
沢山の名刺をファイルに整理していき
特徴などの付箋を付けてスキャンしていく
凄い数…
大体20枚ほどなら瞬時に私も覚えられるが
この短時間で100枚近くの名刺はさすがに無理だ
ファイルをし終わったので鞄に仕舞い
会場に戻ろうとしたところで
「あ……」
慣れない10センチの高いヒールに躓きそうになる
「大丈夫か?」
すると、黒のフォーマルスーツを着た背の高い男性が私に手を差し伸べた
「はい……大丈夫です、有り難うございます」
「そんなヒラヒラした格好じゃ仕事出来ねーだろうに」
優しい手とは裏腹にぞんざいな口調
切れ長の目に高い鼻、薄い唇、湊さんとは違うタイプだが、やはり王子様のような男性だ
(この方は確か……)
「す、すみません…」
「謝る必要ねーよ、どうせ無能な似非ボンボンの湊の無能なお飾り秘書だろ?」
(クールな王子様と有名なイチダのグループ会社
サクマの副社長、湊さんの従兄弟の佐久間 儀一 (サクマギイチ)さん)
「お言葉ですが佐久間さま…私はご指摘の通り無能ですが
湊社長は優秀でらっしゃいます、ご訂正ください」
私は頭を下げた
「チッ…可愛いげのない秘書だな…」
「秘書にはかわいさは必要ありませんから」
必要なのは社長がいかに仕事をしやすいかを
常に考える気持ちだ