社長、僭越ながら申し上げます!
そうこうしているうちに時計をみると
社長のスピーチの準備の時間だった
「佐久間さま、業務のため失礼させて頂きます」
「けっ…」
私はもう一度頭を下げてクルリと踵を返した
そして
「先ほどはお気にかけてくださり有り難うございました」
そこはキチンとしようと御礼を言ってから会場に入った
社長の傍に戻ると壇上の横にいた進行係から
まもなく壱田社長のスピーチに入る旨を聞き
簡単に社長の身だしなみを整え、荷物を預かる
「じゃあ行ってくるね」
「いってらっしゃいませ」
無いとは思うが万が一内容が飛んだとき用の原稿を手に握り、様子を伺う
社長が壇上に上がると会場のあちこちから
キャー!と歓声が上がる
(アイドルか?)
若干呆れながらも
ただ…
(確かに格好イイんだよね…)
見上げてみればそうも思う
スラリとした長い手足、大きな猫目に高い鼻、形の良い少し厚みのある唇にシャープな頬
華やかな雰囲気を纏う社長は
人気アイドルや俳優に負けない美貌だと思う
話口も実に堂々としていて
キラキラと輝いて見えた
(朝は部屋着でボーッとしてるのに…)
滞りなく終わったスピーチ
「お疲れ様でした」
「有り難う」
私は湊さんにスポーツドリンクをグラスで手渡した
挨拶しながらお酒も付き合って行くようなので
ここで水分補給をしてもらおう
「ん…スッキリした…さあ、食べよう?乃菊」
「え、あ……はい」
会場には美味しそうな料理が沢山並んでいた
「社長、私がやりますから…」
「いーの、いーの…」
私が止めるのも聞かず、社長は嬉そうに自分でお皿に料理を盛って壁側に私を引っ張ってきて
フォークを私に差し出して食べさせようとする
「ほら、これ…美味しいよ…」
「ん…は、はい…でも…」
周りからの視線が痛くて私は社長を軽く押し退けて
一人で食べた
「食べさせたかったのにー」
「子どもじゃありませんから!」
「可愛いなぁ乃菊は…」
(周りの目が怖いです社長……)
女性たちから著しく睨まれている
暫くすると…
「湊…」
美しい赤いロングドレスの女性が社長の前に現れた
ドレスに負けない華やかな蘭のような美貌
「カエ…」
カエ、と呼ばれた女性は私に頭を下げた
「外して頂けるかしら」
柔らかいけれど有無を言わせない口調
「畏まりました」
私はそのまま会場の端へと移動した
社長のスピーチの準備の時間だった
「佐久間さま、業務のため失礼させて頂きます」
「けっ…」
私はもう一度頭を下げてクルリと踵を返した
そして
「先ほどはお気にかけてくださり有り難うございました」
そこはキチンとしようと御礼を言ってから会場に入った
社長の傍に戻ると壇上の横にいた進行係から
まもなく壱田社長のスピーチに入る旨を聞き
簡単に社長の身だしなみを整え、荷物を預かる
「じゃあ行ってくるね」
「いってらっしゃいませ」
無いとは思うが万が一内容が飛んだとき用の原稿を手に握り、様子を伺う
社長が壇上に上がると会場のあちこちから
キャー!と歓声が上がる
(アイドルか?)
若干呆れながらも
ただ…
(確かに格好イイんだよね…)
見上げてみればそうも思う
スラリとした長い手足、大きな猫目に高い鼻、形の良い少し厚みのある唇にシャープな頬
華やかな雰囲気を纏う社長は
人気アイドルや俳優に負けない美貌だと思う
話口も実に堂々としていて
キラキラと輝いて見えた
(朝は部屋着でボーッとしてるのに…)
滞りなく終わったスピーチ
「お疲れ様でした」
「有り難う」
私は湊さんにスポーツドリンクをグラスで手渡した
挨拶しながらお酒も付き合って行くようなので
ここで水分補給をしてもらおう
「ん…スッキリした…さあ、食べよう?乃菊」
「え、あ……はい」
会場には美味しそうな料理が沢山並んでいた
「社長、私がやりますから…」
「いーの、いーの…」
私が止めるのも聞かず、社長は嬉そうに自分でお皿に料理を盛って壁側に私を引っ張ってきて
フォークを私に差し出して食べさせようとする
「ほら、これ…美味しいよ…」
「ん…は、はい…でも…」
周りからの視線が痛くて私は社長を軽く押し退けて
一人で食べた
「食べさせたかったのにー」
「子どもじゃありませんから!」
「可愛いなぁ乃菊は…」
(周りの目が怖いです社長……)
女性たちから著しく睨まれている
暫くすると…
「湊…」
美しい赤いロングドレスの女性が社長の前に現れた
ドレスに負けない華やかな蘭のような美貌
「カエ…」
カエ、と呼ばれた女性は私に頭を下げた
「外して頂けるかしら」
柔らかいけれど有無を言わせない口調
「畏まりました」
私はそのまま会場の端へと移動した