永久の誓いからの逃亡
どうにかして逃げないと。
頭のなかで警報が鳴る。

でも、完全に行く手を阻まれて身動きがとれない。

「いい加減諦めて俺のものになったらいいのに」

色っぽい声。
俺のものにって…。

肩に置かれた手に、背中に回された腕に、きついくらいに力がこめられ、私の身体は閉じ込められる。

ねじって抜け出そうとするけど、そんなの何の抵抗にもならない。
もがく私を嘲笑うかのように、伏し目がちのその瞳がゆっくりと迫ってくる。

「山道さ…ん」

こんなの駄目だって頭ではわかってるのに、どうして、目が離せないんだろ…。

「…っ」

混乱の渦の中、唇を重ねられた。
ボトリと、持っていたペットボトルが手から滑り落ちる。

相変わらず身体は動けないくらいにきつく抱き締められてる。
なのに、そのキスはあまりに優しく降ってくる。

こんなキス、…知らない。
ただ激しく求められるだけなら、きっと拒絶できたのに。
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