永久の誓いからの逃亡
なんだか頭がぼーっとする。
このままでもいいのかな、なんて思えてくる。

気がつけば、力も抜けてきて、山道さんに支えられてた。

そんな中でも、頭の隅っこでわずかに理性が働く。

この人は何人もの女性を泣かしてきたという噂がある。
このまま流されてたら、私も彼女たちと同じ道を辿ることになる。

そんなの嫌。

心の叫びが力の抜けてしまった腕を持ち上げて、なんとか山道はんのスーツの裾を掴んで押し返す。

でも、びくともしない。
それどころか、あっさりと山道さんに手を絡めとられる。

いよいよ抵抗できなくなった。
もうどうしたらいいか、わかんない。

絡まった指から伝わってくる体温も、くっつけられな胸板も、時々もれる甘い吐息も意識せずにはいられない。

すべてが山道さんに支配されていく。
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