永久の誓いからの逃亡
「急遽打ち合わせが入ったんだ」

いつも通りの笑顔。
なんでそんな余裕なでいられのよ。

私はいつも通りでいられるほど、肝は座ってないよ。

だったら、業務的にいこう。

「かしこまりました。
暫く、あちらでお待ちください」

「嫌だ」

「…えぇ?」

嫌だって言った?
予想外な返答に、気の抜けた声が出た。

「やけに冷たい対応だね。
敬語だし。

…俺ら夫婦なのに」

ガタッ。

思わず立ち上がってきょろきょろする。

き、聞こえてないよね?
誰もいないよね?

幸いこちらに注意を向けてる人はいないし、先輩も他の人の受付をしている。
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