七瀬クンとの恋愛事情

「………誓約書?」

封筒から取り出した手紙は、まさに豊田さんから私に宛てた文面

「わたくし豊田光司は、松原倫子さんに今後一切関わらない事を約束します………ってこれ」

「今日の俺の用事、実はあいつに会ってコレを書いてもらってきてたんだ」

私の持っていた豊田さんの名刺を見て、会社へと赴いたと話す

小田さんに頼んで、そっと部屋から豊田さんのストーカー行為を撮ってもらったデータを送ってもらって、貼り紙や置き物を証拠に彼に会いに行って突き付けた七瀬くん

「なんでっ、そんな危ないこと………」

「何とかしとかなきゃ、終わらないからな。あの野郎は」

そう言って少しキツイ表情になった

「外資系企業のエリート営業マンなんて、モテて当たり前なのに婚活してた理由は何だと思う?倫子さん」

「………理由?」

「もう既に上司の娘と婚約してるのに」

「はっ?」

どうゆう事?七瀬くんの言ってる意味がわからない。
豊田さんと知り合ったのは確かに婚活パーティーで、そこは結婚相手を探すための場所

それなのに婚約中だなんてあり得ない

だったら私に付きまとう理由はないはず

「じゃあ何で………?」

訳か分からず頭を傾げて眉間にシワを寄せる



「性癖ね。男の特殊な性習慣ってなかなか厄介なものなのよ」

ここでいきなり小田さんが口を挟んできた

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