七瀬クンとの恋愛事情
「相談?」
高科課長の事をとやかく聞かれるつもりで色々と説明を考えていたのに、
気のせいだろうか? 倉庫の前で声を掛けてきた彼女より少しテンションが低い
お昼の場所は予定通り【キッチン Fiori】へ行くと思っていたのに
………あれ?
その店はあっさり通りすぎていく
窓越しに中を見ると、そこには雑談で盛り上がる事務の子たちがいた
てっきりあの子たちと一緒にランチしながらいろいろ質問攻めにあうのかと思っていたんだけど、一緒じゃなくて良かったんだろうか……?
暫く歩いた先の路地を抜けてあまり来た事のない軽食のみのパンケーキ店に入っていった古坂さん
「……ここ?」
「すみません、あまり聞かれたくない相談なので、もしかして結構お腹すいてます?」
「うぅん、大丈夫だけど………」
相談って、何だろう
おススメのパンケーキ頼み、向かい合って目を合わせると、やっぱり微妙に不機嫌さが伺える
で、それをうわべの笑顔で隠しているように思うのは気のせいだろうか
「古坂さん、相談って?」
「七瀬の事です」
ハッキリとそう言う彼女に胸が騒ついて、ほんの一瞬視線を反らせた
そして彼女は私を見据えながら、急に鋭い口調にかわった
「私、七瀬はいつかこっちを向いてくれるって、ずっと信じてきたんです。だから今、一番邪魔なのは『七瀬の彼女』なんです」
予想外にいきなりハッキリと確信をついてきた
「だから今の彼女とは別れてもらわなきゃいけないんですが……」