七瀬クンとの恋愛事情
「……セクハラ?」
「だって、社内の噂じゃあ高科課長と付き合ってる主任なのに、見てないとこでは直属の部下とこんな密会なんて、ビッチもいいとこで、絶対に許される訳ないじゃないですか」
彼女の口角がクックッと不適に上がる
「この写メってあきらかに主任が七瀬を誘ってますよね。浅ましいですね、30過ぎてて恥ずかしくないんですかぁ?」
「…………っ」
………確かに、こうして見ると彼の首に腕を回して、私から彼にキスをせがんでいるみたいにみえる
実際には七瀬くんにガッチリ引き寄せられていたのに
「こんな醜態の写メにいくら言い訳したってダメですよ、どんな処分になるんでしょうねぇ、松原主任」
「…………っ」
彼女を前に、もう何も言葉が出てこない
ほとんど口を付けていない私のパンケーキに対して、古坂さんはゆっくりと注文したおススメメのパンケーキを食べすすめている
画像そのままの携帯を私へ向けて、またニッコリと微笑む古坂さん
「それから、七瀬にはこの事は内緒にして下さいね。私だってこんな意地悪したくないんですから。でもこれ、もし…相談なんてした時には遠慮なく送信しますからそのつもりで………
ほら、今回のプロジェクトでリーダーになったのは松原主任の贔屓からの抜擢だなんて言われかねませんから」
「ちょっとまって……私のって、どうゆう事?」
「だって、松原主任は社長の元愛人だったんでしょ?だから人事に口添えしてくれるように、七瀬は松原主任に取り入ったんだって言われるでしょうね。噂ってそうゆうもんでしょ?
あれで結構周りに嫉妬されてるから、上手くやったなんて」