七瀬クンとの恋愛事情
「え………聞いてたの?」
「ああ………それにしたっておかしいだろ」
俺の顔色を見上げるなりワイシャツをより強く握って顔を埋めてきた
「…………っ七瀬のためよ。
大体初めから釣り合わないのに、上司だからって 部下を誘惑するなんて、挙句に二股で
………そんな人どっかに行ってくれた方が清々するでしょ?!」
そう言った古坂の腕を掴み、俺の胸に埋まる顔をを引き離した
「俺が誘惑された訳じゃない。それに、この写メの場所に主任を誘ったのだって俺で、高科課長との事はフェイクだ、二股じゃない。
………とにかくこの画像は消すからな」
俺はとりあえず、古坂の携帯画面を操作してそのキス写真を消去した
「なんであの人を庇うの?! だって結局七瀬が振られて高科課長と最近まで付き合ってた人じゃないっ」
「………ほかには?」
「え?」
「そこにあるノートパソコンとか、会社のPCとか実家にあるものとかにコピーしてるのか?」
古坂の携帯を持ったまま、視線を目の前に戻すと、不信な面持ちで俺を見上げる
「こ、コピーなんてしてないわよ、そんな写真………」
「ふぅん…」
その言葉に彼女の携帯を返そうと差し出すと、貰い受ける手の前で一旦引いた
「もし、すぐ復元するつもりなら、コレここで叩き壊すから」
古坂の携帯を手に持ったまま、自分の頭より高い位置まで振り上げる仕草を見せた
「な…なせ……?」
古坂の顔色が目の前で青ざめていく
「ちょっと、待ってよ……私たちって付き合ってるのよね」