七瀬クンとの恋愛事情

「ああ、そうだな」

「七瀬から付き合おうって言ってくれたはずでしょ……っ?」


確かに、目の前で仲睦まじくする主任から目を逸らしている俺の心情を察して、付かず離れずしてくれた古坂にそう告白した



「俺が………主任と別れたら写メは消す、ってそんな約束してたんだろ?あの人に」


「……っ?!」


「それなのに、さらに脅したりするとか聞いてないんだけど」

トイレで話していた時点で写メを消していれば、ここまで追い詰めるつもりはなかったのに………

俺の言ったことに、
暫く古坂は愕然としていた


「………そこまで知ってて私と付き合ってたの?」

「……………」

青ざめた古坂の顔色が今度は真っ赤に、だんたんと涙目に変わっていく


「七瀬にはバラすなって言ったのにそっちのが約束違反じゃないっ
酷いっ!騙して付き合うなんて………」


「脅して別れさせるのは酷くないのかよ」

「…………っ」


黙り込み目の前でハラハラと泣き出した古坂
なにも、全てこいつが悪い訳じゃない

だから俺なんてやめとけばいいんだ

「なぁ古坂……同僚としての付き合いだけじゃダメか?」

「そんなの無理よ……どうしてあの人なのよ
全然七瀬と似合ってないしうんと年上なのに私の方がずっと好きだったのに、分かってたはずでしょう?!」



遊びで恋愛するつもりがないから、とか
彼女がいるから、とかじゃあ諦めてくれないみたいだな


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