七瀬クンとの恋愛事情
二人並んで、ゆっくり駅まで歩き始めた
こうして高科課長と話すのはちょっと久しぶりな気がする
「部署、変わったってな。どう?」
年末に退職した人に合わせて、年明けになってから大幅な部署移動があったのだ
そこで私は企画部こそ在籍のままで、人事部兼任となった
だから最近は少し仕事がゴタついてきている
「これからちょっと忙しくなりそうです。でも課長ほどじゃないですけど……あ
課長ってもう変ですよね、これからはお得意様なんですから」
そう言って肩を上げ口を抑えると、呆れたような顔をされた
「いまさらか…?付き合ってた時でさえ『課長』のままだったのに」
「う…」
「まぁ、倫ちゃんを猶予期間内に落としきれなかったから仕方ないかぁ〜」
「猶予って、私はそんなつもりじゃ……」
前のように大きな手のひらが私の頭をクシャクシャと掻き回す
「………いいよ、それよりこれから大丈夫か?」
本当にこの人を好きになれてたらきっと、幸せだと思うのに
名取さんが言った通り結婚するなら普通は……
社内ではあのお見合いをきっかけに高科課長からの告白で付き合い始め、
暫くしてから社内恋愛中になんらかのトラブルによって最近別れた事になっている
でもそれは………
実際にはない事実なので、皆に理由を追求されても返答を濁すばかり
「いろいろご迷惑掛けっぱなしですみませんでした。大丈夫ですよ、暫くは忙しさにかまけますから」
そう笑顔を見せながらその手が頭に乗ったまま、
心から申し訳なく頭を下げる
「もともと嘘つかせてたのは俺が発端だったんだからもう謝るなって、それにとっくに振られてるのに恋人気分で過ごせて良い思い出になったから」
こうして高科課長と話すのはちょっと久しぶりな気がする
「部署、変わったってな。どう?」
年末に退職した人に合わせて、年明けになってから大幅な部署移動があったのだ
そこで私は企画部こそ在籍のままで、人事部兼任となった
だから最近は少し仕事がゴタついてきている
「これからちょっと忙しくなりそうです。でも課長ほどじゃないですけど……あ
課長ってもう変ですよね、これからはお得意様なんですから」
そう言って肩を上げ口を抑えると、呆れたような顔をされた
「いまさらか…?付き合ってた時でさえ『課長』のままだったのに」
「う…」
「まぁ、倫ちゃんを猶予期間内に落としきれなかったから仕方ないかぁ〜」
「猶予って、私はそんなつもりじゃ……」
前のように大きな手のひらが私の頭をクシャクシャと掻き回す
「………いいよ、それよりこれから大丈夫か?」
本当にこの人を好きになれてたらきっと、幸せだと思うのに
名取さんが言った通り結婚するなら普通は……
社内ではあのお見合いをきっかけに高科課長からの告白で付き合い始め、
暫くしてから社内恋愛中になんらかのトラブルによって最近別れた事になっている
でもそれは………
実際にはない事実なので、皆に理由を追求されても返答を濁すばかり
「いろいろご迷惑掛けっぱなしですみませんでした。大丈夫ですよ、暫くは忙しさにかまけますから」
そう笑顔を見せながらその手が頭に乗ったまま、
心から申し訳なく頭を下げる
「もともと嘘つかせてたのは俺が発端だったんだからもう謝るなって、それにとっくに振られてるのに恋人気分で過ごせて良い思い出になったから」