ヒミツにふれて、ふれさせて。
・・・
お昼の事件を茶々ちゃんに助けてもらった日から、3日。放課後に近海くんに呼ばれたわたしは、痛々しい目線をくぐり抜けながらも、E組まで来ていた。
茶々ちゃんに助けてもらってからは、なぜか変に自信がついて。もう、女の子から色々と言われている回数も少しずつ減ってきているような気がする。
…そんな中、近海くんの言葉に目をキョトンとさせている、わたし。それから、瀬名。
「え?誕生日パーティー?」
「そっ♩20日って珠理の誕生日なんだよね。毎年俺の家でパーティやってんだけどさ。今年の招待客、めごちゃんと瀬名ちゃんにしようかなーって思って」
「ええっ」
珠理の誕生日パーティ…。そうだ、確か誕生日は11月20日って言ってたな…。それでわたしもマフラー渡したんじゃないか…忘れてた。
「どう?来れそう?今年は月曜なんだけど」
「あっ、うん…。わたしでよければ、月曜なら全然…」
…近海くんの家知らないけど。でも、きっとこの辺りの近くだよね。
瀬名も、スケジュール帳を確認しながら、「行ける」と言っていたので、その日ふたりで珠理の誕生日パーティにお邪魔することになった。
いつもは他の人を呼んだりするらしいんだけど、仲良くなった記念ってことで、わたしと瀬名と茶々ちゃんがお呼ばれするらしい。
…そこ、茶々ちゃんを呼んで大丈夫だったのと疑問は残ったけど、近海くんが楽しそうにしていたから、突っ込むのはやめた。