ヒミツにふれて、ふれさせて。
「本当のことを言うと!プレゼント…!決まってなかったの!アンタが、欲しいもの聞いても変なことしか言わないから…!」
「……」
「さっきまで、瀬名とふたりからってことで渡すつもりだったんだけど…っ、でもやっぱり、せっかく誕生日だし、生まれた日だし、めでたいし、少しでも、心に残るものが…カタチになるものがいいかなって、思って…それで…」
…あぁ、何をもごもご言っているんだろう、わたしは。
珠理に似合うと思ったから買ったって、言えばいいのに。我ながら、素直じゃないなあと、感心さえしてしまう。
「…わたしなんかより、珠理のほうがオシャレだし、アクセとかには詳しいんだろうけど…でも、わたしにもブレスレットくれたから…」
——…だから、珠理にも、いつも身につけられるものをって、思った。
そんなことを言ったら、あんたはどんな顔をするんだろう。
「…コレ、選んでたから、遅くなったの?」
左手にはめられたブルートパーズを見つめながら、珠理は言った。
さっきまで不安そうにしていた顔は、少しだけ落ち着いて。
やさしい目で、それを見ていた。
「…そ、そーだよっ…だからごめんねって言って……っ」
「…」
そして、わたしが返事をしたのを合図に、その大きな身体は、わたしに覆い被さってくる。
言葉が途中で途切れようが、おかまいなし。
でも、ぎゅうっと腕に込められる力には、もう慣れたような気さえした。
「ちょっ…、しゅり…」
「…」
背中が反りすぎて、背骨が痛い。限界を感じたから、広い背中に手を回してばんばんと叩いて反抗すると、少しだけその腕の力は弱まった。