副社長のいきなり求婚宣言!?
「言っておくが、誰かれ構わずじゃないぞ? ただ媚びを売るだけの女に興味はないからな」
沈みかける赤い夕陽に照らされて、亮介さんに向けられる視線は鋭いのに、瞳はとてもキラキラしている。
綺麗で真っ直ぐな瞳に、身体が熱くなるほど胸が高揚する。
ううん、違う……そうじゃない。
痛みを消してくれる存在だって知ってるから、今すぐそばに行きたかった。
だけど、私の方から行かなくても、ここに来てくれた。
それがたまらなく嬉しくて、絶大な安心感に包まれる。
「そもそも、飼う、とはどういうことなんだ?
もちろん教育はしてるが、それはこいつの腕が確かだから育ててるだけだ。見込みもないどこかの元社長殿とは格が違う」
「……な……っ!」
亮介さんが私に吐いた暴言の上を行く刺々しさが、落ち着いた声で語られる。
痛んでいた心を撫でつけてくれる副社長は、存分に威厳を醸し姿勢よく私の隣までたどり着く。
すぐそばから漂ってくる甘さを含めた爽やかな香りに、心の底から安堵した。
「こいつは俺が身請けした。
自分の手で、抱いた夢も守れないようなダサい男に、勝手に傷つけられる筋合いはない」
沈みかける赤い夕陽に照らされて、亮介さんに向けられる視線は鋭いのに、瞳はとてもキラキラしている。
綺麗で真っ直ぐな瞳に、身体が熱くなるほど胸が高揚する。
ううん、違う……そうじゃない。
痛みを消してくれる存在だって知ってるから、今すぐそばに行きたかった。
だけど、私の方から行かなくても、ここに来てくれた。
それがたまらなく嬉しくて、絶大な安心感に包まれる。
「そもそも、飼う、とはどういうことなんだ?
もちろん教育はしてるが、それはこいつの腕が確かだから育ててるだけだ。見込みもないどこかの元社長殿とは格が違う」
「……な……っ!」
亮介さんが私に吐いた暴言の上を行く刺々しさが、落ち着いた声で語られる。
痛んでいた心を撫でつけてくれる副社長は、存分に威厳を醸し姿勢よく私の隣までたどり着く。
すぐそばから漂ってくる甘さを含めた爽やかな香りに、心の底から安堵した。
「こいつは俺が身請けした。
自分の手で、抱いた夢も守れないようなダサい男に、勝手に傷つけられる筋合いはない」