副社長のいきなり求婚宣言!?
「まどか」
名前を呼ばれるだけで、胸が張り裂けそうだ。
「ふ、副社長は、ブラック、大丈夫ですか……?」
零れないように飲み込んだ気持ちに替えて、腕の中の缶コーヒーを差し出す。
「きょ、今日は私がご馳走します。って、これっぽっちじゃお返しにもなりませんが」
「まどか」
好きという気持ちがあると、その気持ちの大きさに比例して大きな不安が心を支配する。
私と同じだけの気持ちを持っていてもらわなくちゃ、それを伝えたときに負う痛手がその倍になって心を傷つけてしまうから。
……そしたら、私また、描けなくなっちゃう。
「最終的なデザイン、詰めてきました。今までで一番いい出来だと思います」
「まどか」
私の手ごと缶コーヒーを受け取ってくれる副社長は、もう片方の手で私の顎を掴み上げた。
名前を呼ばれるだけで、胸が張り裂けそうだ。
「ふ、副社長は、ブラック、大丈夫ですか……?」
零れないように飲み込んだ気持ちに替えて、腕の中の缶コーヒーを差し出す。
「きょ、今日は私がご馳走します。って、これっぽっちじゃお返しにもなりませんが」
「まどか」
好きという気持ちがあると、その気持ちの大きさに比例して大きな不安が心を支配する。
私と同じだけの気持ちを持っていてもらわなくちゃ、それを伝えたときに負う痛手がその倍になって心を傷つけてしまうから。
……そしたら、私また、描けなくなっちゃう。
「最終的なデザイン、詰めてきました。今までで一番いい出来だと思います」
「まどか」
私の手ごと缶コーヒーを受け取ってくれる副社長は、もう片方の手で私の顎を掴み上げた。