あなたと同居なんてありえません!
香澄さんの嬉しそうな笑顔を見て、香澄さんだけであれば大歓迎だったのに、なんて思ったのは内緒だ。
この日から、トントン拍子で進んでいき、丸2週間が経った昨日に一緒に住むことがスタートしたわけだ。
* *
「はぁあ……」
顔を洗い終え、髪をとかしながらため息を吐いた。
朝からバッチリ会って、しかも、あんな発言を聞いてしまうなんて。
なんであんな恥ずかしいことが言えるのか。
やはり、女の子の経験が多いからだよね。
皆も、なんであんな奴を見てキャーキャー騒ぐんだか。
ダメだ。このままだと自分の頭の中は七瀬玲の愚痴だけになってしまう。
頭をブンブンと振り回し、考えることをやめた。
リビングのドアを開けると、私のお気に入りのソファに座る七瀬玲、台所でなにやら朝ごはんを作っている様子の香澄さんがいた。
私のこのドアの音に気づいた香澄が振り返った。
「陽葵ちゃん、おはよう。 って、きゃー!! 可愛い!可愛すぎるーっ」