あなたと同居なんてありえません!


「陽葵、どこ見てるの?」





「……あ、考え事してた」





ふっと意識が戻ってくると、心寿が私の目の前で手をおよがせていた。



「すんげぇあほ面だったぞ」と綾に言われたので、1発背中を軽く叩いた。





「いってぇなあ、お前。 顔に似合わず力強ぇんだから、手加減しろよー」





その言葉にムスッとする必要は無い。



心寿が頭を叩いてくれ、「陽葵はか弱い女の子なの」と言ってくれるから。



そういう心寿が1番か弱くて、1番可愛いんだけどね。





「へーへー」





参った参った、といった様子で男子の輪に戻っていった。











「可愛かったねぇ、真昼先輩」





「ね! 憧れるなあ」





放課後、私と心寿はまた話を弾ませていた。



人が少なくなった教室で、私達は話をしながらある人を待っていた。





「心寿も十分可愛いんだけど?」





「えっ、ないない。 いつも可愛いって言ってくれるけど、それは陽葵の目がおかしいだけだよ」





「誰が見ても可愛いから!」
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