ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~
(私なんか、昔から、友達少ないタイプだったし……)
だが、蒼佑は葵の言いたいことが分かったようだ。
「俺は意外にとっつきにくいし、人を選ぶんだよ」
にこりと微笑む蒼佑に、葵は不思議な気分になる。
(人を選ぶって……どっちの立場なんだろう?)
話の流れ的には、とっつきにくいタイプだから、他人から友達になりたいと思われないんだよという謙遜にも聞こえたが、逆に、自分が人を選んでいると、聞こえないこともない。
(そういえば私、彼のこと、あんまり深く知らないままなんだよね……)
八年前、葵は蒼佑に恋する女の子で、ただ目に見えるものをそのまま受け取ってきた。だから当時の蒼佑の葛藤など一度も想像しなかったし、ただ自分が傷つけられたことだけに目を向けて、再会した蒼佑にも心を閉ざしてきたのだ。