ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~
翌朝。体を起こすと、昨日よりはだいぶスムーズに、ベッドから降りることが出来た。あと三日もすれば完全に元通りに動けるようになりそうだ。
顔を洗って身支度を整え、キッチンへと向かうと、デニムのシャツを腕まくりした蒼佑がいた。どうやら朝食の準備をしようとしていたところだったらしい。時間はちょうど七時になろうとしている。
「おはよう」
「おはよう。葵、起きていて大丈夫なのか」
「うん。大丈夫。昨日よりかなり痛みが引いてると思う」
「そうか、よかった」
蒼佑はホッとしたように目を細めて、それからダイニングテーブルの椅子を引く。
「ここに座って。朝食は俺が作るから」
キッチンの流し台の上には、すでにベーコンや卵、レタスなどが置いてある。
「パンを焼くの?」
「ああ。それにハムエッグとレタスのスープの予定だ。すぐにできるから、君はそこで休んでいて」
そして蒼佑はその言葉の通り、フライパンを暖めながら、手際よくレタスをちぎり始める。