ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~
最大限の賛美を向けられた上に、勘違いをするなと真面目な顔で言われて、それこそなにかの冗談かと思ったが、きっと本気なのだろう。自分の気持ちに気が付いた今、蒼佑のその言葉は、妙に照れ臭い。
葵は必死に平静を保とうと、唇を引き結んだ。
「だったら、あんまり過保護に扱わないと約束してくれる?」
「うーん……努力する……頑張ってみる……」
その声はあまりにも弱弱しく、不安をあおる口調だった。
しかしそんなことを頑張る必要があるのだろうか。いや、絶対にない。
そう思うとおかしくなった。
「あんまり頑張れなさそうな声だけど……ふふっ……」
たまらず葵が噴き出すと、蒼佑も目を細めて葵の顔を覗き込んできた。
「笑った顔、たまらなくかわいいな……」
それは思わず口をついて出てきたような、さらりとした言葉で。意図せず出来たに違いない蒼佑の言葉は、ぐさりと葵に刺さってしまった。
(今、かわいいって、私に言った……!?)
どんどん、顔に熱が集まってくるのが、わかった。
「あれ。葵……顔が、赤い?」