ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~

(取って食わないんじゃなかったの!?)

「んっ……」

 緊張で強張る葵に、

「口開けて……」
「はっ……」
「そう……それでいい」

 蒼佑の舌が口の中に滑り込み、口蓋をなめあげ、舌を絡める。唾液をすすられ、流し込まれ、深く深く、口づけていく。

 同時に、蒼佑の手がバスタオルの下に滑り込んできて、一瞬ハッとしたが、優しく肌の上を撫で、柔らかくつまみ、なだめるように触れていく蒼佑の指先に、次第に体から、力が抜けてしまった。
 そのくらい、蒼佑のキスも、体を撫でていく指先も、なにもかもが気持ちよかった。

(嘘、どうしよう……私絶対、へんなかお、してる……)

 だが、葵は抵抗できない。
 声を押さえようとしても、気が付けば漏れている。
 バスタオルはとうにはがされていた。生まれたままの姿を蒼佑に晒している。
 だがもう、恥ずかしいとさえ感じる余裕がない。

 ただ、蒼佑の指先が、葵の足の間にするりともぐりこんでいき、そこで羞恥よりもずっと強い快感に襲われてしまったときは、思わず、「いや」と口走っていた。
< 258 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop