ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~
ものすごく真面目に言われて、葵は噴き出してしまった。
「なにそれ!」
「笑い事じゃない」
お腹を抱えて笑い出した葵を見て、蒼佑は妙にまじめな顔をして顔を近づけた。
「君は絶対、どこにいてもある種の男を引き付けるから」
「ある種って?」
「真面目そうに見えて、中味がちょっとアレな」
「それって……あなたみたいな」
目の端に浮かぶ涙を指先で拭いながら、葵が問いかけると、
「そう。俺みたいな、執念深い男……。そう考えると、葵は大変な星のもとに生まれてしまったのかもしれないな」
蒼佑も冗談めかしながら笑う。
そしてじっと、葵の目を見つめ、そのまま吸い寄せられるように、唇を重ねた。
「ん……」
そのまま葵の体は、蒼佑の両腕で抱きすくめられて、背中から縁側に倒れ込む。
たくさんクッションを並べているので、背中は痛くない。
ポカポカとあたたかい日差しと、さわやかな風の中で抱き合うのは、気持ちよかった。