ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~
「葵……」
名前を呼ばれながら、浅く、深く、繰り返される口づけに、眩暈がする。
蒼佑がいうほど、葵はモテたわけではない。確かに働いている間で、お客様や従業員の男性から、何度か声を掛けられることはあるが、あまりのそっけなさに、すぐに男性の方が思っていたのと違うと、距離を取ってしまう。今も昔も、親しく話せる異性は津田くらいだ。
(どんなに冷たくされても、離れていかなかったのは、この人だけ……)
もし自分が逆の立場だったら、きっとすぐにあきらめているに違いない。
蒼佑こそ、大変な星のもとに生まれたのではと思う。
「……葵……」
蒼佑の手が、葵のスカートの中に入って太ももを撫でる。唇が首筋を這い、熱い吐息が耳に触れて、それから中に、舌がねじ込まれる。
「君は俺のものだ……俺だけの……」
葵はもう、その手を咎めたりはしなかった。声を抑え、快感に震えながらも受け入れるだけだ。
この屋敷は恐ろしく広く、そしてふたりきりなのだから。