Happy Birthday~大切な人に贈る言葉~
「‥私にも‥分かんない。‥心の中に‥ぽっかり穴があいたみたい‥。」
涙が溢れて止まらなくなる。
「一体‥何があったの?」
「‥二股された。」
「‥‥‥‥。」
「私の他にもう一人、彼女がいて‥私は‥遊びだったんだって。」
「‥それは‥先輩が言ったの?」
愛梨紗が真剣な顔で聞いてくる。
「教室行ったら、先輩がそう言ってるのを聞いたの。」
「そう‥だったんだ‥。」
「‥わ‥私‥‥私‥。」
私は涙で後が続かなくなる。
そんな私を愛梨紗が優しく抱きしめてくれた。
「愛梨紗‥?」
「泣きなよ。誰にも言わないから思いっきり泣いて。友達が悲しいと私も悲しいから。」
「‥うん。」
私は誰もいない教室で泣きまくった。今までにないぐらいに泣いた。
泣き止む頃には、目も鼻も真っ赤だった。
「落ち着いた?」
「うん。‥ありがとう。これ以上、迷惑かけられないし今日は帰るよ。」
私は涙を拭いて教室を出ようとした。‥が
「ねぇ英莉紗。駅前のカフェに行かない?」
「えっ?カフェ?」
突然、愛梨紗がそんなことを行った。
「そう。駅前に新しく出来たから、一度行ってみたいなと思って。だけど、みんな忙しいからなかなか一緒に行ってくれないんだよね。だから英莉紗、気分転換に一緒に行こうよ。」
そう言うと、愛梨紗は私の手をつかんで歩き始めた。
「ちょ‥ちょっと愛梨紗!?」
「家に帰っても、落ち込むでしょう?楽しいことでもして気分をまぎらわした方が、絶対にいいよ。」
愛梨紗は笑いながらそんなことを言った。
私も気分ではなかったが、愛梨紗についていくことにした。
「私、カフェラテ。お願いします。」
「じゃあ、私も。」
愛梨紗と私は店員にそう注文した。
そう、愛梨紗と私は新しく出来た駅前のカフェに来ていた。
英莉紗がメニュー票を見ながらはしゃいでいる。
「英莉紗、パンケーキもあるって!パンケーキも頼めばよかったかな‥。」
「愛梨紗。ごめん。せっかく忠告してくれたのに‥私は愛梨紗にひどいことを言っちゃった。」
そう言うと愛梨紗はメニュー票から目を離して言った。
「別にいいって。私ももう少し強く言った方がよかったて反省してるしね。」
「‥知ってたの?‥先輩が浮気してるって。」
「噂でね。それに私、その先輩が彼女と一緒にいるところを見たことあるしね。」