Happy Birthday~大切な人に贈る言葉~



「‥だったら私、愛梨紗の忠告おとなしく聞いとけばよかった。」


「‥英莉紗が悪いんじゃない。私もちゃんと理由を言えばよかったんだよ。あの人は浮気してるって。嫌われてもいいから本当のことを言うべきだった。」


「愛梨紗‥」



「それに‥英莉紗は何も悪くない。悪いのは遊びだ!とか言って半端な気持ちで英莉紗と付き合ってた奴だから。英莉紗は何も気にすることない。そのうち、あいつ天罰下るよ。」


そこまで言ったとき、店員さんが頼んだ飲み物を持ってきた。


「すみません、追加でパンケーキ2つをお願いします。」


そう愛梨紗が言うと、店員さんは笑顔で戻っていった。


「ちょ‥ちょっと愛梨紗!私、パンケーキなんて‥」


「今日は私のおごりだから、気にしないで。傷ついた友達を癒やすていうことで。」


そう言って愛梨紗はカフェラテを飲み始めた。



「‥ありがとう、愛梨紗‥。」


私は小さな声でお礼を言った。


少しだけ‥少しだけど、私の心は暖かくなった。













現在


それからは、先輩に別れを告げ私はフリーとなった。


それ以来、男子には興味がなくなってしまった。


むしろ、嫌いになったぐらいだ。


男はろくでもないやつばかりだから。


一生、一人の方でいる方が傷つかずにすむんだろうな‥。


もう、傷つきたくない。


傷つくのが怖い‥。














その夜、自宅にいる時だった。


私はマンションに一人で住んでいる。


スマホに1本の電話が入った。それは、高校時代の友人からだった。


「もしもし?」


(もしもし!久しぶり、英莉紗!!元気!?)


電話からはハイテンションな声が聞こえてくる。


「うん。元気だよ。そっちも、元気そうだね。」


(もう、元気だよー!2週間ぐらい前までインフルエンザにかかってダウンしてたけど、もう元気になりましたー!)



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