Happy Birthday~大切な人に贈る言葉~
「おっ!いるのか?どうなの?」
「べ‥別にいいじゃん!ほら、食べよ!いただきます!」
私は話題をそらすべく夕食を食べ始めた。
「英莉紗。幸せになりなよ。」
私の手が止まる。
「どんな人かは知らないけど、さっきの慌てようからは私にはその人に恋してるんじゃないかて思った。恋に臆病になるのも、分かるけど自分の気持ちに嘘だけはついたら駄目だよ。」
(俺、自分の気持ちに嘘だけはつきたくないんですよ。)
あの時の佐渡さんの声が聞こえてきた。
「‥そうだよね‥。嘘は‥よくないよね‥。」
「そうそう。嘘は駄目。」
だったら‥私は‥逃げない。
佐渡さんのように‥ふられても何度でもトライしたように‥私も‥戦ってみよう‥。
「ありがとう愛梨紗。私、頑張ってみる。」
「うん、頑張って!」
さぁ‥戦うんだ。‥強くならないと。
ゴールデンウィーク明け。
昼休みに私は、佐渡さんがいるであろう営業部に赴いた。
「すみません。佐渡翼さんはおられますか?」
私は近くの人に聞いてみたが‥
「今は営業の方に出ていらっしゃいます。」
「そうですか‥。」
運悪く、その日は営業に出ていたみたいだ。
私は、来た道を戻り始めた。
すると、前からは佐渡さんが歩いてくるところだった。
佐渡さんはスマホを見ながら歩いているため私の存在には気付いていない。
だから、思わず私は‥
「翼!!」
なぜか、呼び捨てにしていた。
この声に佐渡は‥
「えっ!?須永さん?‥い‥今?‥あれ?」
予想以上の反応に私が一番困ってしまう。
「あ‥あの‥その‥い‥今まで、キツいこと言ったり、壁ドンしたりしてすみませんでした!こんな私なんですけど‥佐渡さんのこと好きになってしまいました。‥私と付き合ってください。お願いします!」
私は頭を下げる。
「もし、俺が‥もう‥好きじゃないて言ったら?」
私が顔をあげると同時だった。
佐渡さんは私を優しく抱きしめた。
「なーんて、嘘だよ。すごく嬉しい。英莉紗のこと今も好きだしね。嫌いになることなんてないよ。俺の方こそよろしくお願いします!」
すると、営業部の方が急ににぎやかになった。
「翼ー!おめでとう!」
「もう、そのまま結婚しちゃえよ!」
などなど見てた方々が盛大にお祝いをしてくれた。
「お前、結婚はまだ早いって!」
佐渡‥いや、翼が恥ずかしそうに言いながら言い返していた。
「翼先輩。」
「ん?」
先輩が振り向くと同時に私は翼先輩にキスをした。