完璧秘書の可愛い弱点
ー瑠羽ー

『やっぱり...』

知ってるのね、私のこと...

社長、あなたは誰?

ごめんなさい、覚えてなくて

珍しく取り乱し、顔を歪ませた社長に罪悪感が湧く

だから、社長室から出た

でも...会社に私情は持ち込めない

...戻らなきゃ。戻って仕事しなきゃ



社長室に戻ると、社長がなにか言いたそうだった

私はそんな社長を無視し、いつも通り仕事をした

...そう、これで良かったのよ

社長が、私を知っていることが分かった

それだけで、充分かもしれない

9年分の記憶を取り戻したい、なんて贅沢すぎたのよ

消えたらもう、帰ってこない

それが、時間、時の流れ

だったら、もういい

























思い出さなくても、いいわ
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