最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「さて」

柳生さんと日下部さんに囲まれて、いつもの給湯室談話がはじまる。

切り出したのは柳生さんだ。

「めでたく元カレの執着からも逃れ、問題も解決しましたが、その後どのような感じでしょうか?」

「やっぱアッチの方はがっつりですか?ですよね?」

「そりゃそうよ、あの猛獣は毎夜森さんのことを喰らい尽くしてるわよぉ。」

「きゃぁぁぁ、羨ましいっ!」

目の前でふたりが寸劇を繰り広げるのも、こんな穏やかな気持ちで見ていられるとは・・摩訶不思議。

「ちょっとぉ、かまってくれないと面白くないでしょ。」

「すみません、いやぁ幸せすぎて。」

ふたりは顔を見合わせて、肩をくいっとあげた。

「そうですか、そりゃ良かった。で、仕事はどうすんの、続けるの?」

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