最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
むしろ大好き。

多分、大麦としか私だって

考えることはできない。

第2の?

如月弥生みたいなのが出てきたとしても

譲る気なんか毛頭ないし

それは絶対に

だけど

「う、浮気したら許さないんだからねっ。」

あーもう、私可愛くないっ

「分かってる。っていうか、もっと束縛して?」

そんなこと言ってぇぇぇ

「大麦みたいなイケメンでハイスペック男子を、私みたいなありきたりのミカンに縛れるわけがないでしょ!」

大麦はハハッと笑って言う。

「ミカンね。」

何、上手いこと言うみたいな顔してんのよ。

大麦はくいっと私の手を引いて体を抱き寄せた。

その見事な手口で

私の体はすっぽりと大麦の腕の中に収まり

いつのまにやら大麦の膝の上にいる。
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