ドクターと甘い恋
医者が患者の不安を取り除けないところはこうして、看護師が取り除いてくれる。


ひとつの、チームなんだ。

誰も欠けちゃいけない。



「この壁を乗り越えたら、強くなれる。

大丈夫、ひとりなんかじゃない。
苦しくても、俺はお前が治るためなら治療する。それは、陽向先生も同じだ。」



強く、まっすぐした眼差しの大翔はとても、頼もしく見えた。



「……がん、ばる…っ。」



嶺菜は、きついはずなのにベッドから降りると、俺の前に来て手を広げる。



「……手、にぎっ、て
そ、したら…がんばる」



頬を赤らめて、はにかむ嶺菜は見ていて可愛くて。

なにより、自分から選択してくれたことが嬉しかった。


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