秘密の糸Season1㊤
プシュー


そしてバスは、行ってしまった。


「あの?晋一君?」


「そんなビショビショじゃ、風邪ひくでしょ?ウチ来なよ」


「え?でも…」


「ほら、行くよ」


晋一君に引っ張られ、そして私達は、須藤家に向かった。

 
「入って」


「お邪魔…します…。」



リビングには、誰もいなかった。



(晋一君と二人きり…。)


須藤家には何度も来ているし、慣れているのに


なぜかその時、緊張が止まらなかった。


「これ、着替え…。
ブラウスとスカートは乾燥機にかけるから、風呂場の籠に置いといて。」


「あ、ありがとう、お借りします…。」


私は着替えを持って、脱衣所に向かった。


「晋一君、優しいな…。」


私は借りた服に着替え、脱衣所を出た。


リビングに戻ったその時、


飾られている写真を晋一君はずっと見ていた。
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