秘密の糸Season1㊤
振り向くと


「清羅さん?」


晋一君がイヤホンをしながら立っていた。


「晋一君!」


「どうしたの?びしょ濡れじゃん」


「あ、傘忘れて…。」


「そうなんだ」


「次は○○町〜」


バスのアナウンスが聞こえた。


ピンポーン


その時、晋一君はボタンを押し制服のジャケットを脱いで私に掛けてくれた。


「降りよう」


「え?」


晋一君はそう言って、私の手首を引っ張った。


そして私達は、バスを降りた。
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