秘密の糸Season1㊤
「あ、零士さーん!」


遠くから背の高い男が零士を呼んでいた。


その途端、零士が手を離した。


そしてその男はウチらの所に来た。


「…何だよ」


(誰…この人?)


「田中さん、探してましたよ?
早く戻った方がいいんじゃないですか?」


「チッ」


そして舌打ちをして、零士は帰って行った。


「ふー」


「あ、ありがとうございます!」


(見たことねえ顔だな…)


「あ、すみません!勝手に入って…
でも何か困ってそうだったんで…
申し遅れました。
今日からこちらの編集部でお世話になります。
須藤秀一です。」
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