秘密の糸Season1㊤
「え、須藤家に?」


「…そっちじゃなくて」


(??)


「……一人暮らししてる方の…俺の家。」


そう言った晋ちゃんの顔は、少し赤かった。


(え!?)


「晋ちゃん家!?」 


(それってまさか…。いやいや違うよね!でも…)



よく…初体験をするカップルは




デートを数回してからか、



もしくは早くて半年とか…前雑誌で見た。


場所はホテルか…彼氏の家…。



…私達も数回はデートをしている。



「…俺の家…こっから電車で15分だから。その…」


その時、晋ちゃんの顔はすごく焦っていた。


「…行く」


その時私は、咄嗟に口が開いてしまっていた。


(え…今、私…オッケーしちゃった!?)


晋ちゃんはびっくりしていた。


「じゃあ、行こ…。」


そう言った時の晋ちゃんの顔はすごく嬉しそうだった。


私は断る事が出来なかった…。


そして私達は晋ちゃん家に向かう事にした。


ガタンゴトン


帰りの電車に乗っていた時、すごく緊張してきた。


オッケーしたものの…私…


私はその時、チラッと晋ちゃんの顔を見た。


キスは何度もした。


だけどまだ…それ以上の事はしていない…。


もしかして…今日…?


でも…いつまでもこのままじゃダメだよね…?


でも…正直…怖い…。


その時、


「円花着いたぞ。」


晋ちゃんが口を開いた。


「あ、うん」


そして私達は最寄り駅を降りた。


そしてそこから歩いた。


握っていた手からだんだんと汗をかいてきた。


「…着いた。ここ」


そしてアパートに着いた。


着いた途端、さらに緊張してきた。


「円花大丈夫か?…やっぱやめとく?」


「いや、大丈夫だよ!」


「そうか?なら良いけど…」


そして私は、晋ちゃん家に入った。
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