私の上司は、イケメン住職様!?~番外編~
「あ、幽霊のおじさんだ!!」
心愛が嬉しそうに言った。
その男性は、スーツを着ており
何だか思い悩んでいた。
千里眼で記憶を辿って行くと
どうやら営業に向かう途中で交通事故に遭って
亡くなったようだ。
しかし、その男性には
結婚を控えた娘さんが居た。
彼の成仏が出来ない理由は、
その娘さんの結婚式に出席したかったらしい。
心残りなのだろう……娘さんのことが。
すると何を思ったか伊織は、
その中年男性に近付こうとする。
いつの間にか手には、
鎖鎌(くさりがま)を持っていた。
「伊織……お前。何をやる気だ!?」
僕は、慌てて止めた。
「何って……狩るのだけど?
そして、そのまま成仏させる」
はぁっ!?