湖都子のポエム8
拭いきれない不安

他の人なんかといないで
もっと私といてよ……

ねぇ……離れていかないでよ……
私にはあなたが必要なの……

彼女のことが頭から離れない
彼女のことが気になり眠れずに過ごす夜
拭いきれない不安
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急に奈緖が離れていった。春休みも全然会わなかった。なんで?私、何かした?入学式、ヒロとは同じクラスになれたけど、奈緖とは離れてしまった。でも、休み時間は一緒だよね?

次の日ヒロと話ながら、奈緖がくるのを待っていた。だけど、奈緖がくることはなかった……

そして、放課後……奈緖のクラスに行った。ヒロの部活が終わるのを待って一緒に帰るんだと思っていた。
「奈緖、ヒロの部活終わるの待って、一緒に帰るんでしょ?」
「彩花は待っていてあげれば?私は先に帰るから……じゃーね。」
「奈緖、待たない……の?」
「奈緖ちゃん、もう帰る?」
「あ、うん、帰る。彩花……じゃーね」
「奈緖……」

教室に戻った。たった1人で、ヒロを待っていた。

帰りは、いつものような楽しい雰囲気はない。流れる沈黙……奈緖がいないとダメなんだよ。

なんで奈緖の隣にいるのは、私とヒロじゃないの?私はなんのために、奈緖と同じ高校にきたの?明日は……話せる……よね?
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