フレーム
「相当、うちのことを研究してるねぇ。
まあでも、第1セットはこのままで。
池沢、アップしとけ。」
そう突然隼人を指名する監督に
指名された本人はもちろん、
他のベンチメンバーも驚いている。
「え、あ…はい!」
でも、
白井「おっ!1年入るんですねー!」
監督「研究されてても、1年はさすがに分かんないだろ!うはははっ。」
桜田「ダブルセッター…悪くないですね。」
と、スタメンの方々は、
意外にもあっさりしている。
そして隼人はというと、
「……やばい。緊張してきた。」
そう両手を顔の前で擦り合わせている。
…こんな隼人、初めて見た。
「大丈夫だよ隼人なら、
だ、だって意外とバレー好きだし!」
何か声をかけなきゃと出てきたのは
自分でもびっくりするくらいアホらしくて、
恥ずかしくなっていると、
隼人「何、その理由」
太一「否定しないんだ?」
隼人「うるせーな!」