フレーム
元気で可愛いお母さんだったなぁ
パソコンを膝の上に置き、
カタカタと今日の写真を整理しながら
そう思っていた。
お父さんも背高かったし、
太一がカッコ良くなるのも納得。
"良かったらうちの太一、どう?"
思い出される太一君のお母さんの言葉。
大して深い意味は無いと分かっているけど、
喜んで
なんて頭の中で言ってしまっていた。
考えれば考えるほど、
太一君と一緒に居たくなって、
認めちゃダメなんて思っても、
もうすっかり手遅れで、
私、これから大丈夫かな…
そして、
ふと手を止め画面に目を移すと、
「……」
あのセッターさんが
写っていたんだ。