由良先輩はふしだら


ミルクティー色の髪に、180センチ近くある高身長。


すうっと整った鼻筋と、綺麗なラインをした顎。


吸い込まれそうな切れ長の茶色の目を、白くて透明感のある肌が余計強調させていて、息を飲むくらいかっこいい。



あぁ…死んだのかな…私。


でもなんで死んだ?え、もしかして、この手すり壁から落ちて死んだ?


「俺の、ファンの子?」


イケメンというとを自覚してる発言さえも、イケメンだから認めざるを得ないし、それがまた清々しくて好きな理由。


今、私の目の前にいるのは確実に(夢か幻覚かどうかは置いておいて)私の愛してやまない、由良 広真先輩だ。


「…っ、」


うまく声が出ない。


現実じゃないかもしれない、なんて唱えながらも、心臓は今までにないくらいバクバクで、口から出てきちゃいそうだ。



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