由良先輩はふしだら


「女の子って日頃お金かかるじゃん。メイクとかオシャレとか色んなこと。男がしなくていいことうんと頑張ってる。今日の美子だってそうでしょ。だから、いつも頑張ってるご褒美ぐらいに思ったらいいよ」


「先輩……」


「じゃ、出たところのベンチで待ってて」


そう言って受け取りコーナーに向かう先輩。


心臓が飛び出すんじゃないかってぐらい胸がズキュンってなる。


どこまでもスマートで、カッコいいよ。先輩。


先輩がこんな風に大人っぽい言動がサラッとできちゃうのも、年の離れた愛菜さんが好きだからなのかな、なんて一瞬よぎる自分が嫌になる。


今日は、考えない、愛菜さんのこと、由良先輩の本当に好きな人のこと。


そう言い聞かせながら、写真を受け取りに行った先輩の背中を見送った。


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