由良先輩はふしだら





「無事ゲットしてきたよ!」


少しの間ベンチに座って待っていると、私をすぐに見つけた由良先輩が人混みの中から出ててきた。


先輩との、はじめての写真。
にやけそうな口元を必死に抑える。


「それで……ふっ、ふふ」


「へっ、先輩?」


私の隣に座った先輩が突然肩を揺らし出すのでびっくりする。


「見てよ、美子最高だから」


「えっ、わ、私?!」


笑いながらの先輩に嫌な予感を感じながら、渡された写真に目を向ける。


えっと、わた、し……。


えっ?!


思わず写真をグッと目に近づけて凝視してしまう。


だってこれ……。


目をつぶって、口がへの字になっている私の顔。


いや、もしかしたら何かの間違いかもしれない、そう思って隣に目をやると、爽やかな笑顔で楽しそうに片手を上げてる由良先輩の姿。


その手は隣の変顔星人の手を握っていて。


嘘でしょ……なんでよりによって目を開ける前のこの絶妙なタイミング。


< 129 / 300 >

この作品をシェア

pagetop