由良先輩はふしだら
「違うです!違うです!好きです!大好きだけど!!」
「お、直球だね。そういうの嫌いじゃないよ」
そう言って、ニコッと笑った由良先輩。
っ!!
かっこいい…吸い込まれちゃうよ…。
じゃなくて…!
私ったらまたなんて恥ずかしいことを!!
告白を慌てて撤回しようとしたら思わず…心の気持ちダダ漏れになってしまった。
「あ…」
もう恥ずかし過ぎて、喉で言葉が止まってしまう。
だけど…。
『告白、しないの?』
朝、栞にそう言われたことで、私の意識の中に埋め込まれてたのかもしれない。
『まぁ、小柴が広真先輩に相手にされるとは思わないけどね』
勝地にそんなことを言われてムキになったのかもしれない。
私は顔を上げて、バチッと由良先輩と目を合わせると、
「あの、先輩こと、ずっと、す、好きでした!つ、付き合ってください!」
彼の目をまっすぐみてそう言った。