由良先輩はふしだら
中に入ると、真っ白な照明とグリーンバックに、少し眩しくなる。
この空間、入るたびに思うけど、ほんと特別だ。
まるで自分がファッション雑誌を飾るモデルになったかのような気分になるぐらい、キラキラしているんだ。
プリクラは栞と何度もとっているから、慣れてはいるけれど、隣に由良先輩だと話は別だ。
さっきまで、人混みの中を歩いていたのが一瞬にして、2人っきりになったわけだし。
ぼーっと突っ立っていると、先輩がチャリンチャリンとコイン入れに100円玉を入れてたちまち案内の声がして、画面が動き出す。
「俺あんまりわかんないから、美子決めて」
「えっ!あっ、は、はい!」
モードや背景、こういうの優柔不断な私の代わりに栞が選んでくれていたからプチパニック。
「あ〜えっと〜」
案内の女の人の声が、時間のカウントダウンをし始めて焦りだす。