由良先輩はふしだら


「アキラもアキラだよな〜彼女と電話越しでよくほかの女と……」


「黙れよ、ジュン」


車の運転をしていた人とアキラと呼ばれる私の目の前にいる人がそう話す。


嘘……この電話の相手、この人の彼女さん?


なんで、彼女さんがいてこんな……。


「切るぞ」


『待ってよ、アキくん!ほんと、ちょっと怖がらせるだけでい……』


「うっせぇなぁ」


ブチッ


アキラという人によって、切られたスマホ。


あり得ない……なんでこんなこと……。


「まぁ、杏樹もアキラもクズってことで」


「お前がいうかよ」


頭の上からそんなやりとりが聞こえて。


「おまたせ、美子ちゃん」


ニヤッと笑ってそういう彼は、私に身体を密着させてから、私の首元に顔を埋めた。

< 202 / 300 >

この作品をシェア

pagetop