由良先輩はふしだら
「っ、由良、先輩……」
情けない。こんなことで泣くなんて。
こんな人たちの前で涙を流してしまうなんて。
「いいねぇ〜ほかの男の名前呼びながら泣いてる姿、すっげぇ興奮す─────」
ガガガガッッ
っ?!
突然、そんな大きな音が響いたと思ったら、倉庫の入り口が何者かによって開けられていた。
誰か……来た。
「は?なんで人が来るんだよ、タツキ誰も来ねーって言ったよな?」
目の前の人物は私から身体を離して慌てたようにそういう。
「あぁ、来ねーよ、絶対。って……あれ……」
こちらにどんどん近寄ってくる人物。
入り口から入ってくる光で反射していて顔がよく見えない。
あれ……あれって……。
涙でぼやけている視界が、やっと一瞬クリアになって。